研究科長からのメッセージ

研究科長挨拶

 昨今、産業界では、産業構造の変化やグローバル競争の激化、社会ニーズの多様化といった環境変化のなか、自前主義を脱却し、大学や公的機関、ベンチャー企業といった外部連携から技術やアイディアを取り込みことで新しい価値を創り出すオープンイノベーションが重要視されています。また、新成長分野の開拓や新たな雇用とイノベーション創出の担い手としてベンチャー企業への期待が高まっています。しかしながら、わが国においては、最先端の研究成果を実用化に結び付けるイノベーション・エコシステムが構築できておらず、加えて、社会全体として新しいことに挑戦する企業家精神(アントレプレナーシップ)への受容性が低いと言えます。このような背景から、最先端科学技術の研究開発能力とともに、その学術的研究成果の事業化プロセスを自らデザインし、新たな価値を創造できるアントレプレナーシップを兼ね備えた理系人材の養成・輩出が強く求められています。
 神戸大学では、バイオプロダクション、先端膜工学、先端IT、先端医療学などの自然科学系分野において世界をリードする先駆的な技術開発と教育研究の実績を有するとともに、社会科学系分野においてもMBAや法科大学院の充実と顕著なプレゼンスを示しています。これらの実績を活かし、高度な先端科学技術教育と社会科学教育を有機的に連携させた日本初の文理融合型の独立大学院である「科学技術イノベーション研究科」(修士課程)を平成28年4月に設置しました。さらに、科学技術上のブレークスルーから経済的・社会的な価値を生み出すイノベーション・ストラテジーを構築し、自らそれを実践して具体的な価値創造を実現できる人材、科学技術アントレプレナーの輩出を目指して、平成30年4月に博士課程後期課程を設置することとなりました。

 本研究科の独自のカリキュラムを通じて養成される人材は、産業界の様々な分野から求められるイノベーションを推進するリーダーとして活躍してくれるものと期待しています。

 

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