オープンイノベーション人材センター
※2023年7月31日廃止

STIN Center

センター概要

当センターは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科内に設置された研究組織です。ベンチャー企業、中小企業、大企業においてオープンイノベーション (OI)を推進する人材の情報を集約し、育成の理論的フレームワークの構築を目指しています。

10年先に主力となる新規事業を探索する企業には、現状にとらわれない「非連続なイノベーション 」が求められていますが、それは自前主義では実現困難であり、ベンチャー企業や大学と協力してオープンイノベーションを活用することが必須です。

当センターは、「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」(外部サイト)の「人材育成事業」を担うために設立され、同プロジェクト終了後もアクティブに活動を継続しています。

研究目的

自社のイノベーション力を向上させるために社員からアイデアを募るだけで満足していると、経営者は本質を見誤ります。アイデアを提案するだけでなく、同じ人が長期戦で経営層を説得しなければ、有望なアイデアも潰れてしまいます。

このような組織的「ボトルネック」を解消する人材を我々は「イノベーションリーダー」と呼び、そのような人材を育成する手法、組織戦略を構築することが当センターの研究目的です。イノベーションリーダーは、期限や予算が決まっている事業をリードする官僚的な人材とは異なります。

主な活動

当センターは、受講する企業のニーズに合わせて、以下を目的とした研修プログラムを提供しています。

  • ・受講者がイノベーションリーダーに求められる資質を身に付け、人材の底上げを行うこと
  • ・社内でのイノベーション人材の育成・サポート体制を構築すること

受講者がイノベーションリーダーに求められる三要素(ISSUE, CONSISTENCY, EMPATHY)を習得することを目指します。起業、戦略、組織、R&D、マーケティング、コミュニケーション、エンターテイメント、アートなど多様な専門家、及び現役イノベーションリーダーが、プログラムコーディネーター、講師としてコミットしています。

研修プログラムの詳細は「イノベーション人材育成のプラットフォーム」をご覧ください。

イベント

シンポジウム「イノベーションリーダー育成プログラム成果報告会」を開催しました。
(大阪開催:2020年2月10日、東京開催:2020年2月17日) 

メンバー

センター長

尾崎 弘之
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 教授(専門・アントレプレナーシップ)

永田 真
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 教授(専門・情報システム)

吉田 健一
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 教授(専門・バイオプロダクション)

オープンイノベーション(OI)理論とは

オープンイノベーション(OI)理論は、米カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ教授が先駆的に構築した理論です。彼の著作では、P&G、PHILIPSなどが先進的OI企業として紹介されています。

人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)がイノベーションに欠かせなくなった今、新規事業開発においてハードとソフトの融合がますます重要になっています。このような環境下で、「擦り合わせ」による研究開発が得意な日本企業の勝機が高まっているといえます。

チェスブロー教授の研究は主に米国企業を対象としており、「擦り合わせ」の観点は必ずしも高くありません。当センターは、日本企業の組織的な強みを生かしたOIと、OIを推進する人材育成について調査を行っています。

お問い合わせ

神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 オープンイノベーション人材センター
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
E-mail: stin-innovation-leader @lab.kobe-u.ac.jp

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