修了生からのメッセージ
Messages from Alumni
私は企業の先行開発部門で、新しい技術領域の研究開発と事業化検討を担当しています。入学を志望した当時はコロナ禍だったこともあり、将来に対する不安がありました。その中で、自分の武器を身につけたいと考え、科学技術とアントレプレナーシップを両立できる当研究科を志望しました。
当研究科では、私の専門技術領域である先端ITのブレークスルーと、それを事業化するための事業戦略、財務戦略、知財戦略といったイノベーション戦略について学びました。イノベーション戦略は、私にとっては未知の領域で苦労しましたが、得るものは非常に大きかったと感じています。私は世界初の製品事業化を目標としていますが、先生方は私の目標に対して真摯に耳を傾け、深い知識と経験をもとに活発な議論をしてくださりました。そのおかげで、考え方が洗練され、実現に向けた道筋が明確になりました。先生方には感謝の思いでいっぱいです。
現在も、世界初の製品化を目指し、在学中に考えた戦略である世界標準規格化とグローバルな普及活動を進めています。日本では、残念ながら博士号の地位がまだ高くないと感じますが、世界では違います。こういったグローバルな活動を行う上で、博士号は大きな効力を発揮しています。
当研究科の特徴は、科学技術とイノベーション戦略が学べること、そして事業立ち上げの実績があるプロの先生方から指導を受けられることだと思います。企業に在籍していると、どうしても視野が狭くなりがちですが、当研究科に入ることで、蟻の目から鷹の目へと視野が大きく広がります。自律したキャリアを形成したい方は、ぜひ当研究科にチャレンジしてみてください。