修了生からのメッセージ

企業で新たな取り組みを提案する際に経営的な視点を身に付ける必要性を常々感じていたこと、更に定年後のセカンドキャリアとして考えているコンサルタントとしての活動計画を具体化するために当研究科を志望しました。

当研究科では、博士課程後期課程在籍者が前期課程のアントレプレナーシップ講座の講義科目を受講できる環境が整えられており、後期課程に必要な事業戦略や財務戦略等の基礎知識が不足していても入学後に習得することが可能です。後期課程では事業化に必要な理論を学び、演習を繰り返します。私の場合はこれまでの企業における実務経験と講義・演習を通じて学んだ理論が繋がり、理論に対する理解がより深まったことから最適なタイミングで博士課程に進学し、学ぶことができたと感じています。また、アントレプレナーシップ分野の先生方から異なる視点でアドバイス頂き、納得感を得ながら事業化計画を最適化できた点は貴重な経験になりました。多くの大学発ベンチャーを手掛けられている先生方ならではの妥協を許さない厳しいご指導は非常に有難いものでした。

現在は在学当時と同様、全ての創薬モダリティの試験法開発を担当する分析研究部の長として、大学で学んだ経営的な視点を取り入れながら組織運営に役立てています。特にフレームワークを用いた環境分析など、博士課程の講義で繰り返した演習を通じて、以前よりも深堀りした分析を実践できるようになったと感じています。

本研究科には多様な専門分野と幅広い世代の学生が在籍し、刺激を受けることが可能です。世代に関係なく、キャリアを充実させるためにも是非、当研究科で幅広い視点を得て、自らの道を切り開ける人材に成長してください。