修了生からのメッセージ

私が科学技術イノベーション研究科を志望したのは、バイオ医薬品の規制科学に関する研究に興味があったからです。

在学中は、新型コロナウイルスmRNAワクチンの研究に従事し、合成収量を最大化するためのプロセス条件の最適化と、シーケンサーを活用した新規試験法の開発に取り組みました。研究は試行錯誤の連続でしたが、先生方が日々多くの時間を割いて助言してくださり、そのおかげで着実に研究を進めることができました。

また、アントレプレナーシップの授業で地域課題の解決策を事業として立案した経験を通じ、地域に貢献することへの関心を持ちました。現在はSEとしてネットワーク構築業務に携わり、生まれ育った大阪の情報インフラ整備を通じて地域に貢献することができています。

在学中に得たもう一つの大きな学びは、異分野の方々との交流です。自分の研究をわかりやすく伝える訓練を重ねたことで、プレゼンテーション力が養われ、現在の職場でもお客様への説明や社内発表の場面で活かされています。

科学技術イノベーション研究科は、研究に打ち込むことができる環境と、分野を超えた学びを通じて視野を広げる機会の両方を提供してくれます。ここでの経験は、社会に出てからも役立つと思いますので、ぜひ、挑戦していただきたいと思います。