修了生からのメッセージ

科学技術イノベーション研究科では、他の大学にはない分野融合と文理融合を行っており、研究だけでなく成果をビジネスに繋げる事業化プロセスを学べる部分に大きな魅力を感じ志望しました。

在学中は、「酵母を用いたタンパク質間相互作用阻害分子の探索」をテーマに、がん化と密接に関連している分子を創薬ターゲットとして、酵母シグナル伝達機構を利用したスクリーニング系による新規バイオ医薬品候補分子の開発に取り組んでいました。研究では、克服すべき問題に直面する場面が多くありましたが、新しいことに挑戦する楽しさや課題解決能力を磨く充実した日々を送ることができました。

現在は、企業の化粧品研究開発部において、毛髪科学の基礎研究に携わっており、細胞試験による美髪素材探索や技術開発を行っています。当研究科のアントレプレナーシップ分野で学んだ、顧客ターゲットの意識（マーケティング）や自社の立ち位置を見極める方法（環境分析）などが仕事に役立っており、研究をどう商品化に繋げるかを考える際に活かされています。また、ケーススタディを行っていたことで、すぐに仕事の実践に移すことができました。今後は、新規ビジネス提案や研究価値を生み出す人材となるべく邁進していきます。将来は、美容業界を盛り上げられる研究者として社会に貢献したいと思っています。

最後になりますが、科学技術イノベーション研究科では、最先端の研究に加え、幅広い知識を学ぶことができます。また、他分野の仲間とのつながりが、良い刺激となり新たな自分を発見できる機会になると思いますので、興味のある方は是非挑戦してみてください。このメッセージが受験を考えている皆様の一助となれば幸いです。