修了生からのメッセージ

私が科学技術イノベーション研究科先端医療学分野を志望した理由は、癌治療に興味があり、バイオテクノロジーの臨床応用について大学院でさらに高度な分析手法と研究手法を身につけたいと考えたからです。また、文理融合の大学院ということで、研究分野についてだけではなく、本来文系の学部に進学していなければ学ぶことができなかった事業戦略やマーケティング、イノベーションアイディアについて学ぶことができるという他の大学院とは異なる点に興味を持ち、進学しました。

在学中はビフィズス菌を用いた膵臓癌ワクチンについて研究していました。医療分野について専門知識を深めるだけでなく、この研究がどのような社会的インパクトを与えるかを考え、研究価値を生み出す視点を学ぶことができました。

現在はCROで、データマネジメント職として医療データの収集とデータの整備・管理に携わっています。クライアントとのやりとりの中で、医療知識だけでなく、当研究科のアントレプレナーシップ分野で学んだ市場分析や顧客ニーズの分析などが仕事に役立っています。今後も新規価値創造や業務改善にアントレプレナーシップ分野で学んだ分析手法や思考方法を活かしたいと考えています。

科学技術イノベーション研究科では、バイオプロダクション・膜工学・IT・医療といった幅広い分野の最先端の知識を学ぶことができるだけでなく、研究成果を事業化し社会貢献する具体的なプロセスを学ぶことができる貴重な環境です。興味のある方はぜひ当研究科を受験してみてください。