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Erasmus+プログラムにもとづき後期課程3年の門田和樹さんがギリシャに滞在し共同研究を行いました

神戸大学とアリストテレス・テッサロニキ大学(ギリシャ)の間で締結されているErasmus+プログラムにもとづき、後期課程3年の門田和樹さんが、2022年3月21日から7月4日までギリシャに滞在し、半導体テスト技術分野で活躍する同大学Alkis Hatzopoulos教授の研究チームと共同研究を行いました。

半導体チップの信頼性を確保する診断手法の構築を目的として、これまでは、遠隔会議システムで共同研究を行ってきましたが、今回の滞在では、対面での打ち合わせ、評価を行う事により細部まで情報を共有し、理解を深め、研究を発展させる事が出来ました。 また、共同研究の成果の1つとして、滞在中に、半導体ICチップのテスト中のICチップ内の電源ノイズの振る舞いに関して共著論文[*]を投稿しました。

滞在の最後には、アリストテレス・テッサロニキ大学の学生を対象に共同研究の内容について発表を行いました。また、更なる国際共著論文執筆計画についても議論を行ったため、今後、遠隔会議などで情報を共有しながら、執筆に向けて研究を続ける予定です。

*K. Monta et al., "Testing Embedded Toggle Generation Through On-Chip IR Drop Measurements," in IEEE Design & Test, doi: 10.1109/MDAT.2022.3178050.