国際交流
International Exchange

-
弘原海 拓也さん
WADATSUMI Takuya -
- 課程(渡航時)
- 後期課程
- 学年(渡航時)
- 3年
- 分野
- 先端IT
- 指導教員
- 永田 真 教授
- 目的
- 共同研究
- 期間
- 2023.3.14~2023.7.6
- 派遣先
- ギリシャ・アリストテレス大学
Aristotle大学では半導体集積回路のシミュレーションに関して深い知見を持っているAlkis Hatzopoulos教授と共同研究を行った。取り組んだ内容は、半導体集積回路の外部から注入される静電気放電によって回路内部で保持しているデジタルデータの値が変化してしまう現象のモデル構築である。現実世界では静電気放電が意図的、偶発的に依らずシステム挙動に影響を与えることが懸念されるため、半導体の信頼性において非常に重要なトピックである。私が既に国際会議で発表している実験結果に対してさらなる探求と議論を重ねることで回路シミュレーションモデルの構築に成功した。
今後は本研究留学を通して得られた成果を発展させ国際共著論文の執筆を計画している。また、半導体集積回路の信頼性の確保は国防や自動化システムの発展の観点からますます重要となってきているが議論や対策技術の考案は十分であるとはいえない。本領域で世界の先駆的存在となるため、さらに研究活動を活性化かつ深化したいと考えている。
